お祭りの屋台で買い食いをするのって楽しいもの。フランスには神社のお祭りのようなものはありませんが、移動遊園地には食べ物の出店もずらっと並び、楽しい雰囲気を楽しむことができます。
今回はそんな移動遊園地で見かけるお菓子について覗いてみましょう。
レッスンの内容
お祭りでお菓子を買おう
今日の花子さんは、マリーさんに移動遊園地に一緒に行っていいか尋ねているようです。その理由とはいったい何なのでしょうか?
会話
Hanako : Il y aura une fête foraine bientôt.
もうすぐ移動遊園地がくるでしょ。
Est-ce que tu y vas avec tes enfants ?
あなた、子供たちと一緒に行くかしら?
Marie : Oui, certainement.
ええ、きっと行くわよ。
Hanako : Je pourrai venir avec vous ?
あなたたちと一緒に行ってもいい?
Marie : Oui bien sûr. Mais pourquoi ?
ええ、もちろん。でもどうして?
Hanako : Enfin, à la fête, il y a beaucoup de confiseries que j’aimerais bien goûter par curiosité.
ええとね、移動遊園地には、興味本位で試してみたいお菓子がたくさんあるの。
Pourtant, je ne pense pas que je pourrai les aimer… mais j’aimerais les goûter tout de même !
でもね、好きになれるとは思わないのよね…でもそれでも試してみたいの!
Marie : Tu veux donc prendre un peu de chaque confiserie de mes enfants.
つまり、子どもたちのお菓子をすべて少しず摘みたいってことね。
Hanako : Ça te dérange ? Je paierai tout, justement je ne veux pas les jeter après avoir gouter…
ダメかしら?試した後に捨てるのがいやなだけだから、全部お支払いするわよ。
Marie : Pas de problème.
大丈夫よ。
Hanako : Ah, il faut aussi partager une barbe à papa !
ああ、綿あめも分けっこしないとね!
Elle est tellement grande que je ne peux jamais terminée.
大きすぎて全部食べれたことがないのよ。
フランスのお祭りで見かけるお菓子
フランスには日本の神社のお祭りのようなものはありませんが「fête foraine 移動遊園地」では、食べ物の出店もずらっと並び、少し日本のお祭りとイメージが重なります。
トラックの荷台がお店になっているので、日本の屋台より大きいうえに、デコレーションも凝ったものになっています。
confiserie
「confiserie」は「砂糖漬」やそれを売るお店や工場の事ですが、甘くて小さなお菓子全体を指すこともあり、日本の駄菓子といったイメージに近いかもしれません。
フランスのお祭りで売られている「confiserie」は、とにかくカラフル!
赤やピンク、黄色などのかわいらしいものから、真黒で毒々しいものなどバラエティ豊かで子供たちの目は釘付けです。
そして味はとても甘いうえに、サイズも日本の駄菓子などより大きいものがほとんど。
花子さんのように興味本位でちょとだけ食べてみたい、色々食べてみたい、という大人には辛いかもしれません。
canne de sucre d’orge
- canne ステッキ
- sucre 砂糖
- orge 大麦
「canne de sucre d’orge」は杖の形をした飴のこと。
名前には「sucre d’orge 大麦糖」とは言っていますが「sucre d’orge」は使われておらずグルコースでできているそうです。
guimauve
「guimauve」は「マシュマロ」のこと。日本でも「ギモーブ」と呼ばれることもありますね。
pomme d’amour
- pomme りんご
- amour 愛
「pomme d’amour」は「りんご飴」のことです。
barbe à papa
- barbe ひげ
- papa パパ
「barbe à papa」は直訳すると「パパのひげ」ですが、これはピンク色をしたキャラクター「バーバパパ」のこと。
出店で売られるピンクのふわふわしたもの、そう「barbe à papa」は「綿あめ」のことです。
churros
「churros」は「チュロス」のことで「chichis」とも呼ばれます。
フランスの「churros」はU字型ではなく、まっすぐのI字型が主流です。
croustillons
「croustillons」は、スプーンですくってざっくり揚げたドーナツのような揚げ菓子で、「croustillons de foire」や「croustillons hollandaise」とも呼ばれます。
「カリカリした」という意味の「croustillant」と綴りも発音も似ているので、混同しないようにしてくださいね。
gaufre
「gaufre」は「ワッフル」のこと。お祭りで売られているのは「gaufre de Bruxelles ブリュッセルのワッフル」と呼ばれる薄目で長方形のもの。たっぷりの粉砂糖がまぶされています。
日本でベルギーワッフルと呼ばれる丸くて分厚いものは「gaufre de liègeリエージュのワッフル」で、お祭りなどでは見かけることがありません。
まとめ
カラフルでちょっと体に悪そうな「confiserie」や「pomme d’amour」、シンプルな「croustillons」や「gaufre」まで…
日本のお祭りでも見かけるものもありますが、フランスのお祭りで見かけるお菓子たちは「お祭り値段」になっていないのも日本人から見るとビックリさせられます。
その分気軽に買うことができるのでフランスの「pomme d’amour」や「barbe à papa」を食べながら、日本のお祭りとの違いをフランス人に説明してあげるのも楽しいかもしれませんよ。