前回に続き、日本人から見たフランスのビックリ食生活をご紹介します。
どんなビックリがあるのでしょうか?
レッスンの内容
ゆで卵は立派な料理
ゆで卵「œuf dur」は日本ではお弁当やサラダにラーメンと大活躍ですが、それだけを食べることはあまりしないですよね。
ところがフランスで「œuf dur」といえば、それだけで立派に前菜として成り立つ食材!
「œuf dur」を縦半分に切りマヨネーズをたっぷり乗せたものは「œuf à la mayonnaise マヨネーズかけゆで卵」として庶民派レストランのメニューにも登場します。
前回ご紹介した「ハムがメイン」にも通じますが、フランスの日常の食事はかなりシンプルなことが多いのです。
ご飯があってもパンは必須
フランスでもお米を食べることはあります。前菜としてお米のサラダにするか、メイン料理の付け合わせにするのがスタンダードな食べ方です。
ところがフランスでは「お米は野菜」として扱われるので、ご飯が付け合わせであっても、パンも同時に食べます。
日本のように「ご飯かパン」ではなく、「ご飯とパン」なのですね。
ちなみに日本人経営でないお寿司屋さんでは「お寿司と白飯」という組み合わせもあります。
これもなかなか面白いですよね。
お米は炊かずに茹でる
フランスで売られているお米は「riz long 長粒米」がほとんど。日本米のような「riz rond 単粒米」もありますが、日本米と比較すると粘りは少なくパラっとしています。
そのせいかフランスでは、お米は炊かずパスタのように茹でられています。炊かないので日本では重要視される「おねば」もなく、パラっとしたお米がさらにパラっとするんですね。
さらには簡単に茹でられるよう、ビニールパックに入っていて、そのパックごとお湯で茹でられるものも販売されています。
茹で上がったらパックごと引き上げ、そのまま水切りもできるので楽なのですが、お米と炊く文化の日本人としては、とても違和感を感じてしまうものです。
ピザをナイフ&フォークで食べる
フランス人はピザを食べる時、手掴みではなくナイフとフォークを使います。
日本ではピザを手で食べる人がほとんどですよね。
初めてフランス人がピザを食べる姿を見ると、お上品ぶってるのだろうか…なんて思ってしまいますが、ナイフとフォークを使って食べるのがフランス人のスタンダードです。
レストランだけでなく、自宅でピザを食べる時もナイフとフォークを使うのにもビックリです!
ちなみにフランス人は、レストランでハンバーガーを食べる時も、ナイフとフォークを使います。
かぶりついた方が食べやすそうな気もしますが、これも文化の違いなのでしょうね。
食器は下げない
日本だと家庭での食事の際、食べ終わった人から自分の食器を下げてテーブルを離れる、ということがありますよね。
食器を残したままだと、お行儀が悪いとされることもあります。
ところがフランスだと、まだ他の人が飲食している間に、自分の分といえど食器を下げるのはご法度!
早く食べ終われと言われているような気がするそうです。
食器は皆が食べ終わった後に、まとめて下げるのがフランス流。良かれと思ってやったことが不作法とならないように気を付けたいですね。
仕事の付き合いの飲み会がない
仕事帰りに会社の同僚や上司と飲みに行くことは、フランスでは基本的にありません。
ましてや付き合いで夕飯を外で食べるということは、もっと一般的ではありません。
フランス人は仕事が終わったら家に帰り、家族みんなで夕飯を食べます。
食事内容は日本人から見るとシンプルなことが多いですが「家族みんなで」というのが重要なのです。
管理職でないフランス人は残業をほとんどしませんし、子供も夜遅くまで塾通いさせることもありません。
だからこそ「家族みんなで」が可能なのでしょうか、毎日家族そろって夕飯を食べれるというのは、羨ましいですね。
まとめ
前回に続き、日本人から見たフランスのびっくり食生活についてご紹介しました。
フランス人家庭にお呼ばれしたり、ホームステイすると、日本との違いに驚くことが沢山あります。
お互いに気持ちよく過ごせるよう、食文化の違いを知っておくと、安心ですね。