文化・習慣

フランス大晦日のテレビ事情

日本の大晦日は紅白歌合戦にお笑い番組と各チャンネルが視聴率争いをしていますが、フランスでは大晦日にテレビを見る人は少数派です。

今回はそんなフランスの大晦日のテレビ事情を覗いてみましょう。

大晦日のテレビ番組

年末のある日、花子さんはフランスの大晦日のテレビ番組についてマリーさんに質問をしているようです。

会話

Hanako : Quelle émission télévisée regardez-vous au réveillon en France ?

フランスでは大晦日にどんなテレビ番組を見るの?

Marie : Au réveillon ? Je ne sais pas trop… Peut-être les vœux Présidentiels  à 20 heures ?

大晦日に?さあ、どうだろう…20時の大統領の挨拶かしら?

Hanako : Il n’y a pas d’émission mythique pour la fin d’année ? 

年末の有名な番組ってないの?

Marie : Hum… au moins, je ne regarde pas la télé au réveillon.

うーん…少なくとも私は大晦日にテレビは見ないわね。

Au réveillon, on fait la fête avec les amis. On n’a pas de temps pour regarder la télé !

大晦日って友達とパーティーをするでしょ。テレビを見る時間なんてないわよ!

Hanako : Ah oui, c’est vrai.

ああ、そうね、その通りだわ。

Marie : Tu ne comptes  quand même pas passer le réveillon devant la télé ?

まさか大晦日をテレビの前で過ごすつもりじゃないでしょうね?

Hanako : Non, ne t’inquiètes pas. Je passe la soirée avec mes amis japonais.

いいえ、心配しないで。日本人の友達と過ごすから。

C’est juste par simple curiosité. Car, au Japon, il y a une émission de chansons populaires qui est suivie par une large audience.

ただの好奇心よ。日本には幅広い視聴者に見られている歌番組があるから。

ポイント

mythique

mythique」は「神話の」という意味ですが 、日常会話ではもっと気軽に「有名な・重要な」という意味でも使われ、その分野で重要なポジションを占めるものを形容する表現です。

形容する対象は様々ですが、例えば有名シェフ「Paul Bocuse」のリヨンのレストランなどは「restaurant  mythique」といえるでしょう。

という訳なので「émission mythique」は「神話の番組」の意味ではなく、NHKの紅白歌合戦のような「有名で親しまれている番組」といった意味になります。

大晦日はテレビよりパーティー

クリスマスは家族で過ごすものですが、大晦日は友人と過ごすのがフランス式。友人の家で20時ごろから翌1~2時までパーティーを行います。

アペリティフから始まり前菜が出てくるのは21時過ぎ、メインは22時過ぎ、デザートは24時過ぎなんてことも珍しくなく、普段よりも遅いディナーになるのが一般的なんです。

大晦日にはそんなパーティーに参加している人がほとんどなので、日本の様に大晦日の夜にのんびりテレビを見るなんて過ごし方は逆に珍しがられてしまうことに。

テレビを見てのんびり過ごすと言うと、一緒に過ごす友達がいない寂しい人のように受け取られて、一緒に過ごそうとお誘いしてもらえることもあります。  

les vœux Présidentiels 

大晦日の夜に毎年欠かさず放送されるのが「les vœux Présidentiels 」、20時から約10分ほど放送されます。

vœux」は「vœu 願い・祝意・誓い」の複数形、「Présidentiels」は「大統領の」という形容詞ですね。

その内容は大統領から国民に向けた年末の挨拶のようなもので、その年の出来事を振り返り、さらに翌年への抱負が語られます。

国営チャンネルの「France2」や「France3」だけでなく、大手民放の「TF1」「M6」などでも同時に放送され、その10分間は大手チャンネルではほぼ「les vœux Présidentiels 」しか見られない状態になってしまいます。

そんな「les vœux Présidentiels 」ではありますが、大晦日の20時といえばちょうどパーティーが始まる時間でもありますよね。

友人たちが到着しアペリティフをさあ始めようという時に、わざわざ「les vœux Présidentiels 」を見るフランス人はそれほどいないようです。

しかしフランス語を勉強中なら大統領のテレビ演説を聞くのはおすすめです。聞き取りやすいフランス語で行われるので、機会があればぜひチャレンジしてみてくださいね。

今回のフランス語での表現は、覚えられましたか?(フランス語を150%活用するために)

口に出して何度も読んでみると、脳にしっかり染み込むから覚えられますよ。

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