フランス語会話勉強

幼児を預けるのがフランス子育てのスタンダード

日本では働く女性も幼稚園に入るまでは、と育児休暇を取ったり仕事をやめて子育てをするパターンが少なくありません。

ではほとんどの女性が働いているフランスでは、どんな子育てをしているのでしょうか?

幼児を預けて仕事復帰

今日の花子さんはフランスの小さな子育てについて疑問があるようです。

いったい小さなフランス人たちのためには、どの様なシステムがあるのでしょうか?

会話

Hanako : En France, j’ai l’impression que toutes les femmes travaillent …

フランスって女性が全員働いてる気がするわ…

Marie : Oui, c’est vrai.

ええ、そうね。

Hanako : Même les femmes mariées avec des enfants.

結婚して子供がいてもよ。

Marie : C’est normal. Pourquoi ?

それって普通よ、どうして?

Hanako : Je me demande comment elles font pour les enfants en bas âges.

小さい子供をどうしてるのかなって疑問に思って。

A la superette où je fais souvent les courses, il y a une caissière qui était enceinte.

いつも買い物するスーパーにね、妊娠中のレジ係りの人がいたの。

Je ne la voyais pas ces derniers temps.

しばらくその人を見かけなかったのだけど。

Et elle est déjà de retour au travail.

もう仕事に復帰しているのよ。

Marie : Elle a certainement trouvé une assistante maternelle ou une place à la crèche.

きっと自宅保育士か託児所を見つけたのよ。

Hanako : Ah oui ?

そう?

Pourquoi vous les françaises, vous voulez retourner au travail très vite après un accouchement ?

どうしてフランス人女性って出産の後、そんなに早く仕事にもふどりたがるのかしら?

Marie : Je crois que c’est surtout pour une question d’argent.

お金の問題だと思うわ。

ポイント

même

même」は「同じ」と言う意味が主ですが、他にもいろんな使われ方をする単語です。

文中の「Même les femmes mariées avec des enfants」は「同じ」と訳してしまうと変ですね。

これは「~であっても/~でさえ」と言う意味です。

いくつか表現を見てみましょう。

J’ai le même livre que celui-ci.

これと同じ本を持っています。

On a le même âge.

私たちは同い年です。

Tu as fait ce gâteau toi-même ?

このお菓子、あなた自身で作ったの?

Même s’il pleut, il faut y aller.

もし雨が降っても、行かなければなりません。

ces derniers temps

「ここ最近」と言う意味です。

temps」の部分を変えて「ces derniers heures この数時間」「ces derniers jours ここ何日」「ces derniers années ここ何年」と使ってください。

de retour

être de retour」で「戻る/帰ってくる」になります。

保育園と自宅保育士

出産休暇と育児休暇

出産休暇

フランスの基本的な出産休暇は、出産前に6週間・出産後に10週間の計16週間です。

その間はその前に働いていた期間や給料の額によって変わりますが「caisse d’Assurance Maladie 健康保険」が一日最高83,58ユーロまで補填してくれます。

育児休暇

フランスでは一人目の育児休暇は「親一人に付き6ヶ月」と定められています。

母親と父親が交互に6ヶ月ずつ取得すれば、最高12ヶ月まで育児休暇が利用できるというわけですね。

その間の手当ては最高で、一ヶ月390,52ユーロになります。

保育園と自宅保育士

フランスで子供のいる女性が働き続けられるのは、「crèche 保育園」と「assistante maternelle 自宅保育士」が充実していることが大きいようです。

どちらも0歳児から預けられ、収入に応じて手当てが出ます。

日本のように「保育園代にパート代がほとんど飛んでいく」と言うことにはならないようですよ。

保育園

基本的に一番安いのが「crèche」で、都会に行くほど競争率が激しいのは日本と同じよう。

預ける時間と迎えに行く時間が決まっていますが、残業のほとんど無いフランスではあまり問題にならないようですよ。

自宅保育士

日本では見られない保育タイプが「assistante maternelle」です。

個人の自宅で3人まで(預かる家の条件による)預かれ、比較的時間に融通が利くのが魅力です。

特に資格の要らない仕事(研修はあります)なので、出産経験のある外国人女性が比較的簡単にできる仕事とも言われています。

そのかわり他人の目が無いので、本当に信用のできる「assistante maternelle」かを見極めるのが重要と言えるでしょう。

女性が仕事に戻る理由

共働きが基本のフランス

日本も共働きで出産後も働き続ける女性が多くなってきていますが、育児中は専業主婦というパターンがまだまだ多く見受けられます。

フランスでは働き続けることが当たり前、働いていないと「何で働かないの?」攻撃にあうこともしばしばです。

男女平等、専業主婦は働く能力がないとも見られがちなフランスですが、実際子供を自分の手で育てたいと思っている人もたくさん居ます。

それが実現できないのは、収入面で無理だから、と言うのがそういったフランス人の本音のようです。

フランス人の平均賃金

フランス人の平均賃金は、月に1500ユーロ程度と言われています。確かにこれだけだと一馬力で家庭を支えるのには厳しいものがありますよね。

平均賃金で夫婦ともども働いて3000ユーロ、育児休暇をとってしまうと、1500ユーロ+手当てが400ユーロ弱で2000ユーロに満たなくなってしまいます。

生活できなくはありませんが、生活レベルを大幅に落さなくてはならなくなりますね。

それなら2人で3000ユーロ稼いで、保育園代を払う方が良いという事になるのでしょう。

離婚率の高さも原因

そして離婚の多いフランスですから、いくら育児休暇後のポストが保障されていると言っても、実際には長期休暇はブランクになります。

仕事を続ける女性が多いのは、続けられる育児環境が整っていることもありますが、こういった理由もきっとあるのでしょうね。

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