パリのアパート不足の原因は旅行者!

    1. フランス旅行・観光

    パリは深刻な住宅不足。その反面、旅行者向けのアパートはどんどん増えていっています。今回はそんな状況の大きな原因と言えるAirbnbが人気な理由について覗いてみましょう。

    旅行者向けアパート

    今日の花子さんは、パリ旅行中の友人の滞在先に招待されたようです。ところが宿泊先はホテルではないようですよ。

    会話

    Hanako : Il est très sympa, ton hébergement. Comment tu as fait pour le trouver ?

    あなたの滞在先、とっても素敵ね。どうやって見つけたの?

    Anna : Je l’ai trouvé sur le site « Airbnb ».

    Airbnbっていうサイトで見つけたわ。

    Il y a beaucoup d’annonce des particuliers pour les touristes.

    個人が出している旅行者向けの賃貸情報がたくさんあるのよ。

    Hanako : Tu loues donc cet appartement par un particulier ?

    つまり、あなたは個人からこのアパートを借りているってこと?

    Anna : Oui, je voudrais séjourner dans un appartement à Paris.

    ええ、パリのアパートに滞在したかったの。

    C’est plus sympa qu’à l’hôtel.

    ホテルより素敵でしょ。

    Hanako : C’est vrai. Tu peux profiter pleinement la vie parisienne.

    そうね。パリ生活を満喫できるものね。

    Anna : C’est ça. En plus, c’est moins cher qu’à l’hôtel !

    その通り。しかもホテルより安いのよ!

     ポイント

     particulier 

    particulier」はいろいろ意味はありがすが、ここでは「個人・私人」の意味で使われています。

    アパートを借りるには会社を通す方法と、通さずに個人間で借りる方法がありますが、その「会社を通さずに」というニュアンスを感じる単語です。

    フランスで花とパンの花束を持つ女性。

    Airbnbが流行る理由:旅行者編

    パリ市の面積はたったの105㎢ほど、東京の約六分の一しかありません。

    そんな狭いパリの中に会社も大学もブティックだってひしめき合っていますから、当然住居に使える面積だって少なくなります。

    ただでさえ慢性的な住宅不足であるパリの街が、近年さらに深刻な住宅不足にさらされています。

    その大きな原因が Airbnb をはじめとする、個人が自分のアパートを旅行者に貸し出すサイトの流行です。

    ホテルより安い

    パリは地価が高いせいもあり、当然ホテルの宿泊料金も他の都市よりも高めの設定がされています。

    比較的手ごろな2つ星ホテルでも一泊100ユーロ以上することもあり、何泊もするにはお財布に相当な痛手を受けてしまいますよね。

    その点個人が貸しているアパートなら、ホテルよりは割安、かつ連泊で大きく割引されることもあるので、少しでも節約したい旅行者には嬉しいシステムになっています。

    キッチン付きで便利

    まれにキッチンのついていないアパートもありますが、個人が自分の住んでいるアパートを貸し出すのが基本なので、キッチンが付いている物件がほとんどです。

    マルシェで買った新鮮な食材を調理することもできますし、小さい子供がいて外食が難しい家族連れ旅行のときにも大変便利ですよね。

    そして便利なだけでなく、まるでパリに住んでいる気分が味わえます。

    フランスの木製テーブルの上のエッフェル塔とコイン。

    Airbnbが流行る理由:家主編

    臨時収入が入る

    そもそも Airbnb は、自分が住んでいる所を貸し出すもの。週末留守にするから、ヴァカンスで1ヶ月留守にするから、なんて時に人に貸すことで、収入を得られるのです。

    普通の賃貸契約より稼げる

    こちらは賃貸目的の物件を Airbnb 経由で貸す場合です。

    普通に貸す場合、賃貸契約を結ばなければなりませんし、借主がきちんと家賃を払い続けるかという心配が付きまといます。

    Airbnb などで旅行者に貸すと、そんな煩わしさから解放されて、かつ高い家賃収入を得られます。

    普通に貸せば月800ユーロ程度の小さなアパートを一泊80ユーロで貸した場合、10日以上予約で埋まれば、普通に貸すより稼げますよね。

    確かに必ず借り手が付くとは限らないので収入の変動リスクはありますが、普通に貸した場合の家賃の未払いよりもリスクが少ないと判断し、旅行者向けに貸し出すことを選ぶ家主が増えています。

    そのため、ただでさえ足りないパリ住人向けアパートが、さらに足りないという状況に陥ってしまっているわけです。

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