パリの9月の気温

    1. フランス語会話・勉強

    女心と秋の空と言われるほど、秋の気候は変わりやすいものですが、日本だけでなくパリでも秋のお天気は変わりやすいものです。

    今回はそんなパリの9月の気温の変化について覗いてみましょう。

    9月とダウンジャケット

    9月のある晴れた日の午後、花子さんとマリーさんは外で待ち合わせ。約束の場所にやってきたマリーさんの格好に花子さんはびっくりしているようです。

    会話

    Marie : Salut, Hanako, tu va bien ?

    サリュ、花子。元気?

    Hanako : Salut, ça va bien, merci.

    サリュ、元気よ、ありがとう。

    Et toi… tu n’as pas chaud en doudoune ? Tu n’es pas très bien ?

    あなたは…ダウンジャケット着て暑くないの?体調良くないの?

    Marie : Si je suis très bien. Je porte ma doudoune, c’est parce qu’il faisait froid ce matin.

    いいえ、とても元気よ。ダウンジャケットを着ているのは、今朝寒かったからよ。

    Hanako : Il faisait aussi froid ? D’ailleurs, il fait plutôt chaud cet après-midi.

    そんなに寒かった?でも、この午後はむしろ暑いじゃない。

    Marie : On est déjà en septembre. Il fait assez frais tous les matins, et de temps en temps, il fait froid aussi.

    今はもう9月だもの。毎朝しっかり涼しいし、時々は寒いわよ。

    Hanako : C’est vrai qu’il n’y a pas que toi qui s’habille chaudement.

    確かに、あなた以外にも厚着している人がいるわね。

    Marie : Ils sont sûrement partis tôt de matin comme moi.

    彼らはきっと私みたいに、朝早くから出かけているのよ。

    フランスで雨の中立っている黄色いコートを着た女性。

    ポイント

    Il faisait aussi froid 

    この「aussi」は「同じ」という意味ではなく、「そんなに/それほど」という意味で使われています。

    doudoune(ダウンジャケット)を着るほど寒かった」ということです。もちろん文脈によっては「同じくらい寒かった」という意味になる場合もあります。

    Il faisait aussi froid pour s’habiller en doudoune ?

    ダウンジャケットを着るほど寒かった?

    Il faisait aussi froid qu’en Sibérie.

    シベリアと同じくらい寒かった。

    s’habiller chaudement

    s’habiller 服を着る」と「chaudement 暖かく」で「厚着する」という意味です。

    文中では、マリーさんは「doudoune」で厚着をしていたので、花子さんはマリーさんの体調が悪いのでは?と心配になったのですね。

    9月のパリの気温

    9月は寒い

    日本の9月は秋というより夏といったほうがしっくりくる暑さですが、パリの9月はすっかり秋。日本の感覚でフランス旅行中の服を選ぶと、きっと後悔してしまいます。

    全体的に日本よりも涼しいのですが、日によっては涼しいを通り越しとてもて寒い日もあります。特に朝の気温は10度以下になることも珍しくなく、もっと低く5度位の気温になることも。ここまで来ると秋というより冬のようですね。

    とはいえ気温の変化が大きく、まるで冬のように寒い日があると思えば、翌日は30度超えなんてこともあるのが9月のお天気。朝と昼の気温の差も大きいので、9月にパリ旅行をするなら、夏服と冬服を一枚ずつスーツケースに忍ばしておくと安心です。

    フランスのベンチに座る男性と女性。

    9月の服装

    暑かったり寒かったりと服選びが難しいパリの9月ですが、実際に住んでいる人達はどのような服装をしているのでしょうか。

    その答えは「人それぞれ」。街行く人々を見てみても、冬のような厚着をしている人から、Tシャツ短パンのような薄着の人まで、同じ季節とは思えないバリエーション。

    そもそも日本のように衣替えや季節に合った服装をするという発想がなく、好きな服を好きなように着るのがフランス人です。本人が寒いと思えば9月でもダウンジャケットを着ますし、暑ければタンクトップを着ることもあります。

    そのせいで9月のパリは、季節感の全く感じられない装いの人々が溢れかえることになるのです。暑さ寒さにやせ我慢をせずに済むのはいいことですし、寒暖の変化で風邪をひく恐れも減りそうですね。

    まとめ

    その時々に無理をせず自分が心地よい服を着るフランス人の装いも理にかなっていますが、季節感を大切にする日本の装い方も素敵です。

    せっかく日本人に生まれたからには、季節感にも実際の気温にも沿った服装で不安定な9月を乗り切りたいものですね。

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