フランスではコロナウイルスのせいでアジア人差別!?

    1. フランス語会話・勉強

    フランスでは2020年の新型コロナウイルスの流行が原因で、アジア人が差別されていると耳にし不安になっている方もいるのではないでしょうか。

    今回はフランスで本当に差別が起きているのかを覗いてみましょう。

    マスクをする理由

    今日のマリーさんは外で花子さんと待ち合わせ。そこへマスクをした花子さんが現れて…?

    会話

    Marie: Pourquoi tu portes un masque?

    どうしてマスクを着けているの?

    On dirait que tu es quelqu’un de dangereux.

    危険な人みたいよ。

    Hanako: C’est parce que la saison du pollen a déjà commencé.

    花粉の季節が始まったからよ。

    Je suis très allergique, tu sais.

    酷いアレルギーなのよ、知ってるでしょ。

    Marie: Je vois. Mais en ce moment, le port d’un masque me fait penser au nouveau coronavirus…

    そうだったわね。でも今は、マスクを着けるって新型コロナウイルスを思わされて…

    Hanako: J’ai entendu parler qu’en France, les asiatiques sont discriminés à cause de ce virus.

    フランスではコロナウイルスのでいで、アジア人が差別されているって聞いたわ。

    Pourtant, je ne le sens pas vraiment.

    でも、そんなの感じないのよね。

    Marie: Personnellement, je ne m’approche pas de quelqu’un qui porte un masque.

    個人的には、マスクを着けている人には近づかないわ。

    Peu importe s’il s’agit d’un asiatique ou pas.

    アジア人かどうかは関係ないわね。

    Hanako: Pour les français, quelqu’un qui porte un masque signifie quelqu’un de malade.

    フランス人にとって、マスクを着けている人って、病人ってことだものね。

    血液試験管を掲げるフランスの医師。

    アジア人は差別される?

    新型コロナウィルスが中国で発祥したせいで、中国人や見た目の似ているアジア人がフランスで差別されるという情報があります。

    フランス旅行や留学を計画していた場合は、心配になってしまいますよね。

    実際のところはどうなのでしょうか。新型コロナウイルスが話題になり始めたころ、テレビでも下記のような声が報道されていました。

    J’évite d’aller au restaurant chinois.

    中華レストランに行くのは避けている。

    Je n’achète pas de la nourriture qui provient de Chine.

    中国から来た食材は買わない。

    そして中国人やアジア人への差別が心配である、と言っていました。

    しかし実際にアジア人が新型コロナウイルスのせいで差別されているとは、フランス在住の筆者は特に感じてはいません。

    ネットで検索してみても、差別されているなんて感じないというのが主な声のようです。

    もちろんアジア人であることで嫌な思いをした人もいるかもしれませんが、海外に住んでいると、差別的な扱いを受けることは残念ながら少しはあります。

    差別をする人に当たってしまっても、その人は新型コロナウイルスにかかわらず差別をする人なのでしょう。

    渡仏に当たって、新型コロナウイルスのせいで差別が酷いかも、ととくに心配する必要はなさそうです。

    フランスの青い背景に白いサージカルマスク。

    フランス人はマスクを好まない

    新型コロナウイルスのせいで特に嫌な思いはしていませんが、マスクを着けていると奇異の目で見られるのはフランスで良くある話です。

    フランス人は日本人のように予防のためにマスクを着けません。花粉の季節でも、日本より花粉症の人が少ないのか、マスクをして少しでも防ごうとする人を見ることはありません。

    自分が咳をしていてもマスクを着けないという、日本人から見ると迷惑極まりない人たちです。

    ではフランス人はどんな時にマスクを着けるのでしょうか?

    答えは「どんな時でも着けない」です。

    自分たちが着けないせいか、マスクは日常的なものではなく、マスクを着けている人=重病人、つまり「できるだけ近づきたくない人」という扱いを受けてしまいます。

    じろじろ見られたり、微妙に距離を取られたり…

    特に新型コロナウイルスが注目を集めている間は、フランス人も不安になっている恐れがあるので、いつもより嫌な反応があるかもしれません。

    まとめ

    新型コロナウイルスの流行における、フランスでのアジア人差別についてお伝えしました。

    あくまで筆者の個人的な感想なので、実際に嫌な目にあっている方もいらっしゃるのかもしれません。

    しかしマスクは自衛のためにも重要ですし、着けるか付けないかはご自身でしっかり考えて行動してくださいね。

    ※2020年2月14日の情報です。

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