フランス語のなぞなぞ

  1. フランス語講座

フランスの子供は“言葉”のなぞなぞでよく遊びます。今回は子供のように遊んで学べる「フランス語のなぞなぞ」をご紹介します。

フランス語のなぞなぞ

なぞなぞ

Comment fait-on pour faire aboyer un chat?

猫を“吠え”させるにはどうしたらいい?

このなぞなぞの答えが分かりますか?フランス語で考えてくださいね!

答えは

On lui donne une tasse de lait

茶碗に入れたミルクを与える

なぜなら“Il la boit!” ―フランス語の Il aboie(猫が吠える)と Il la boit(猫がそれ(茶碗のミルク)を飲む)が、どちらも“イラボワ”という発音になることに引っかけているのでした。

私は誰?

疑問符の付いた紙を掲げる男性(フランス)。

【問題1】

Je suis ce que je suis

Mais je ne suis pas ce que je suis

Qui suis-je?

答えは …un berger (羊飼い)

この問題には二つの意味の Je suis が含まれています。

「私は私がそうである(être)もの(=私自身)だが、私は私が後を追っている(suivre)もの(=羊)ではない」。

動詞 être suivre の一人称単数の活用がどちらも je suis となることにかけています。

Je suis… が常に「私は~です」ではないということも、これで忘れることはなさそうです。

(ちなみに、最後の Qui suis-je? を「私は誰の後を追っているでしょう?」という意味にとれば「moutons 羊」も正解です!)

【問題2】

それでは次の問題。

Plus je suis chaud,

Plus je suis frais

Qui suis-je ?

plus A, plus B …AであればあるほどBである

答えは…le pain(パン)

frais はここでは chaud の反対「冷たい」ではなく、「新鮮、出来立ての」という意味でした。

Le pain frais は「冷たいパン」ではなく「焼きたてのパン」です!

【問題3】

もう一問。

Je commence par « e » 

Je finis par « e »

Je ne contiens qu’une seule lettre

Qui suis-je?

答えは…l’enveloppe(封筒)。

lettre(文字/手紙)という意味の引っかけです。

フランス語は多義語が多い言語。実際、このようにひとつの語が持つ多義性を利用したなぞなぞが実に沢山あります。

違いは何?

フランスのテーブルに座って水を一杯飲む女性。

「○○と○○の違いは?」という質問もフランス語のなぞなぞによくあるパターンです。

【問題1】

まずはこの問題。

Quelle différence y a-t-il entre une tasse et un cendrier?

カップと灰皿の違いは?

答え…Une tasse est pour mon thé(pour monter), un cendrier est pour des cendres(pour descendre).

“カップは私のお茶のため/上るため、灰皿は灰のため/降りるため”。

意味も構造も異なる語句が、発音されると同じ音になることを利用したなぞなぞです。

【問題2】

Quelle différence y a-t-il entre la lettre A et le clocher d’une église ?

Aという文字と教会の鐘の違いは?

答え…Le clocher,c’est la consonne (là qu’on sonne) et la lettre A, c’est la voyelle !

これも「そこで鐘を鳴らす là qu’on sonne」 と「子音 la consonne」 の同音性をかけています。

【問題3】

Quelle différence y a-t-il entre un marteau,un pull et une semaine?

金づちとセーターと一週間の違いは?

答え…Un marteau a un manche,un pull a deux manches, et une semaine a dimanche(=dix manches) !

mancheという語には男性名詞の「道具の取っ手」と女性名詞の「袖」という二つの意味があります。

最後のdimanchedix manches(10の取っ手/袖)にかけている訳ですね。多義性と同音性の二つを利用したなぞなぞです。

M. et Mme…

M.et Mme Dissoire ont deux fils,comment s’appellent-ils?

ディソワルさん夫妻には息子が二人います。名前は?

答えは…「AlainSam」。それぞれ発音すると Alundi soir, Samedi soir という言葉になるというダジャレです。

このパターンのなぞなぞには無数のバリエーションがあります。

実は上の例の同音性は完全ではないのですが、だからこそ(多少無理があるほうが?)ダジャレの可笑しさが生まれるようです。

ダジャレで聞き取りの練習

同音性を使った言葉遊び(ダジャレ)は、つい口に出して発音してみたくなりませんか?

発音されたフランス語には書き言葉のような単語と単語の間のスペースがなく、音の連なりでしかありません。

耳で聞いた連続する音を意味の固まりに転換するにはある程度の訓練が必要。これが聞き取りを難しくしている原因の一つです。

リエゾンやエリジオンのあるフランス語はさらに厄介ですね。今回ご紹介したなぞなぞは、その練習に役立つかもしれませんね。

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