おしゃれの最先端のフランス、実際のフランス人も最先端のファッションを身に着けているのでしょうか?
レッスンの内容
フランス式おしゃれ
今日の花子さんとマリーさんは外で待ち合わせのようです。日本人女性の例に漏れずファッションが大好きな花子さん、マリーさんのコートが新しいのに気が付きました。そんな2人の会話を見てみましょう。
会話
Hanako : Bonjour, Marie.
こんにちは、マリー。
Marie : Bonjour,Hanako, comment tu va ?
こんにちは、花子、元気?
Hanako : Très bien merci.
元気よ、ありがとう。
Dis donc, tu es très à la mode aujourd’hui !
ねぇ、今日はすごい流行の格好してるのね!
Marie : Ah bon ?
あら、そう?
Hanako : Oui, ça te va très bien ce nouveau manteau.
ええ、新しいコート、良く似合ってるわ。
Je l’ai vu dans le magazine de mode.
それ、モード雑誌で見たのよ。
Marie : C’est vrai? Je ne savais pas.
そうなの?知らなかったわ。
Comme je ne regarde pas le magazine de mode…
モード雑誌って見ないから…
Hanako : Tu ne t’intéresses pas à la mode ?
流行って興味ないの?
D’ailleurs, tu es toujours super bien habillée.
でも、いつもおしゃれよ。
Marie : Oh, tu trouves ? C’est gentil, Hanako.
あら、そう?ありがとう、花子。
Enfin non, je ne m’intéresses pas être à la mode.
ええっと、流行には興味が無いわ。
Je sais ce qui me va et je préfère choisir ce que j’aime.
何が自分に似合うか解っているし、好きな物を選びたいもの。
単語
- mode (女性名詞) 流行・モード
- manteau (男性名詞) コート
- magazine (男性名詞) 雑誌
- regarder (他動詞) 見る
- s’intéresser (代名動詞) 関心がある
- habillé(e) (形容詞) 服を着た・ドレッシーな
- trouver (他動詞) ~と思う
- savoir(sais) (他動詞) 知る
- préférer (他動詞) ~の方を好む
- choisir (他動詞) 選ぶ
- aimer (他動詞) 好む
ポイント
Dis donc
ねえ・ちょっと
「Dis」は動詞の「dire」です。会話の相手が「Vous」の時は「Dites」になるので注意してください。
「donc」は副詞で「従って」の意で使われることが多いですが、疑問や驚きの強調としても使われます。この「Dis donc」は後者の驚きの強調の方ですね。
発音は「ドンク」ではなく「ドン」になるので、「ディドン」と続けて発音してください。
Comme je ne regarde pas le magazine de mode…
モード雑誌見ないから…
副詞の「Comme」は「blanc comme neige 雪のように白い」など「~のように」の意味ですね。文の頭に付くと「puisque~ ~なので」と同じような用法になります。
super bien habillé/e
とってもおしゃれである
「être bien habillé(e) 」は「ドレスアップした」の意味です。ドレスアップしていても、下品な格好には使いません。反対に趣味が悪かったり、だらしが無い格好なら「mal habillé(e)」を使います。
「おしゃれである」と訳しましたが、マリーさんはきっといつもどこか上品な格好をしているのかな、と想像できますね。
「super」は形容詞の「supérieur 上の・優れた」の略語で話し言葉です。砕けた表現なので、改まった場では使わないでください。
tu trouves ?
そう(思う)?
「trouver qn + 属詞 」で、「(人)を~と思う」の意になります。この場合は、「tu me trouves bien habillée」を省略した形です。
C’est gentil
ありがとう
「gentil」は「親切な」という形容詞ですが、「ありがとう」という意味でも使います。「C’est gentil」だけでも良いですし、「C’est gentil, merci.」と重ねて使ってもかまいません。
être à la mode
「à la mode」は「流行っている」の意味です。「être」をつけて「être à la mode」だと、「流行の格好をする」といった意になりますね。
日本ではファッション雑誌の種類も多く、今どんな物が流行っているのか直ぐにわかります。流行を追っていると、みんな同じような格好になってしまう事もありがちです。
フランスではファッション業界など一部を除いて、「à la mode」な格好をしようと努力をする人は多くありません。それよりも、自分に似合うものや好きなものを選ぶ傾向が強いようです。
人目を気にせずに堂々と好きな格好をしているのが、フランス人が゛おしゃれ゛に見える秘訣かもしれませんね。
今時のフランス人
フランスのイメージとして、良い物を長く使うというものがあると思います。ファッションに関しても、シンプルで上質な物を永く丁寧に着ているイメージがありませんか?
今でもそういった人達も多いのですが、最近ではファストファッションが好きな人も多いようです。
学生のうちは自由になるお金がほとんど無いフランス人ですから、おしゃれをしたい気持ちとお財布事情の兼ね合いで仕方が無いのかもしれません。
ちなみに、いわゆる゛ブランド物゛を持っているフランス人学生や若い人は、見かけることがほとんど無いのがフランスの実情です。